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爪囲炎

爪囲炎(そういえん)は、爪の周囲の感染症です。多くはブドウ球菌やレンサ球菌、緑膿菌などの細菌による化膿性炎症ですが、単純ヘルペスウイルスやカンジダが原因となることもあります。

細菌によるもの

細菌によるものは、爪の周囲が赤く腫れ、痛みが強いのが特徴で、膿のたまりが見える場合も少なくありません。化膿が皮膚の深い所にまで及ぶと、爪の周囲だけでなく指の末節全体が赤く腫れ、痛みも激しくなり、まれに指先が壊死におちいることがあります。ササクレや刺し爪、ケガなどが原因となります。

抗生物質の内服が主な治療です。膿のたまりが見える場合には、細い針を使って膿を出すと早く治ります。針を刺す時には痛みがほとんどありませんが、その後に膿を押し出す際には、多少の痛みを感じます。

ウイルスによるもの

単純ヘルペスウイルスが、ササクレなどから感染したものをヘルペス性瘭疽(ひょうそ)といいます。指に小さな水ぶくれや膿のたまりが数個でき、痛みを伴います。脇の下のリンパ節が腫れることもあります。抗ウイルス薬の内服が主な治療ですが、治るのに2~4週間かかることも少なくありません。くちびる等のヘルペスと同様に、再発を繰り返す傾向があります。

カビによるもの

カンジダは、健康な人でも口の中や便に常に存在しているカビの一種で、爪囲炎を起こすことがあります。炊事などの水仕事をする人に多く、発赤や腫れ、痛みなどは比較的軽いのが特徴です。圧迫すると、膿がでることもあります。長いあいだ放っておくと、爪が根元から波打つように変形します。抗真菌薬の内服により治療しますが、治るのに数週間~数か月かかることが多く、再発する場合も少なくありません。

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