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皮膚がん

欧米人に比べ日本人は皮膚がんが少ないのですが、徐々に増加していると言われており、その理由として人口の高齢化のほかに紫外線が挙げられています。皮膚がんにもいろいろな種類があるのですが、ここでは患者さんの多い基底細胞癌(きていさいぼうがん)や、悪性度の高い悪性黒色腫(あくせいこくしょくしゅ メラノーマ)などについて説明します。

 

基底細胞癌は、顔に生じやすく、固く盛り上がった光沢のある黒っぽいしこりで、中央部がくずれて潰瘍化したりすることもあります。転移することは極めて少ないので、手術で取りきれば大丈夫です。

鼻にできた基底細胞癌

基底細胞癌より悪性度の高いものとして有棘細胞癌(ゆうきょくさいぼうがん)があります。シニアの方の顔や手の甲など、日光に当たりやすい場所にできるしこりです。少しずつ大きくなってカリフラワーのような形になり、リンパ節転移を起こすことがあります。やけどの後の傷あと、がんなどの治療に用いられる放射線による皮膚炎、日光角化症、ボーエン病などの病変から生じることが多いといわれています。大がかりな手術や抗癌剤などが必要となります。

まぶたの有棘細胞癌

皮膚の表面にある表皮の中にとどまっていて、まだ皮膚の深部に入り込んでいないがんを、表皮内癌(ひょうひないがん)といいます。これには日光角化症(にっこうこくかしょう)やボーエン病などがあります。手術で取りきってしまえば心配ありませんが、放っておくと有棘細胞癌となることがあります。これらは見た目が湿疹に似ているので、注意が必要です。また、乳房外ページェット病(パジェット病)という、外陰部に生じやすい皮膚がんがありますが、これも見た目が湿疹に似ています。

最も悪性度が高いのは悪性黒色腫で、色素細胞(メラノサイト)というメラニン色素を作る細胞が、がんになったものです。日本における悪性黒色腫の発生数は人口10万人あたり1.5~2人くらいですが、欧米では10倍もしくはそれ以上と言われています。日本人では足のうらや手のひら、手足の爪の部分などにできる頻度が高い傾向があります。しみやほくろに似ているので、注意が必要です。

足の裏の悪性黒色腫

これらの皮膚がんを見分けるには医師の熟練した眼が必要ですが、最近ダーモスコープという診断装置が登場しました。これは特殊な拡大鏡で、皮膚表面の乱反射を取り除くことにより、表面よりも深い場所の色素の分布を観察することができます。これによりさらに皮膚がんの早期発見が可能になりました。皮膚がんの予防としては、紫外線をあまり浴びないように注意することが重要です。屋外のスポーツなどで日光を多く浴びる際は、日焼け止めを使う、日がさや帽子、長そでの服を着るなどのことで、紫外線を防いでください。

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