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水虫

水虫とは

水虫は、カビの一種である白癬菌(はくせんきん)の感染によっておこる病気です。かつて日本人の大半が農業に従事していたころ、水田での仕事により発症すると考えられていたため、水虫と呼ばれるようになったようです。医学病名は、足白癬といいます。日本人の5人に1人は水虫にかかっていると推定されています。長い人生の中で感染する機会の多かったシニアの方によくみられます。温泉やスポーツクラブの脱衣場、プールサイドやご家庭など、素足で床に触れる機会があると感染の原因になります。足に白癬菌がついたままにすると、24時間で感染する可能性があるとされます。カビである白癬菌は、暖かくて湿った環境を好むので、水虫は夏に悪化する傾向があります。しかし、冬でも白癬菌は皮膚にひそんでいるので気を付けてください。また足だけでなく、おしりなどの皮膚にもうつることがあります。

3つのタイプ

水虫には3つのタイプがあります。

  1. 趾間型(しかんがた)
    足の指(趾)の間の皮膚が、白くふやけたり、むけたりします
  2. 小水疱型(しょうすいほうがた)
    足の裏などに小さな水ぶくれができます
  3. 角化型(かくかがた)
    足の裏の広い範囲が厚くて硬くなり、特に冬にはひび割れることがあります

趾間型

小水疱型

角化型

症状

水虫はかゆみの強い病気と一般に考えられていますが、これは正しくありません。かゆみが全くない、あるいは時々少しだけかゆいといったケースが大半です。逆に足がかゆくても、水虫とは限りません。皮膚がむけたり、水ぶくれができたりしても同じです。足の湿疹や掌蹠膿疱症でも、似た症状になります。

診断

水虫かどうかは、皮膚に白癬菌がいることを確認して診断します。皮膚の一部をとり、顕微鏡を使って検査しますが、痛みはほとんどありません。

治療

治療は主に外用剤(ぬり薬)で行いますが、根気がいります。皮膚のむけや水ぶくれがある所だけに薬を塗る方が多いのですが、白癬菌は広い範囲にひそんでいます。両足の指の間すべて、両足の裏全体、足の外側や内側の面にも治療が必要です。かゆみが無くなり、皮膚がきれいになると治ったと思いがちなのですが、症状が消えても白癬菌は皮膚の中で生きていて、翌年などにまた顔を出してきます。少なくとも3か月は、しっかり治療しましょう。角化型で治りが悪い場合や、爪や頭皮にまで白癬菌が感染した際は、飲み薬での治療が必要になります。

生活上の注意

白癬菌は湿った環境を好みます。通気性の良い靴や靴下を選び、なるべく足を乾燥した状態に保ってください。入浴などで清潔に保つことは皮膚に良いことですが、石けんや消毒剤で白癬菌を無くすことは出来ません。床などに散布された白癬菌は、少なくとも数か月、場合によっては1年以上も生きているとされます。ご家庭などで他の人にうつすことを避けるために、スリッパやお風呂の足ふきの共用は控えてください。床やじゅうたんの清掃、足ふきマットを洗って乾燥させることも重要です。

 

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