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体部白癬(たむし)

水虫の原因である白癬菌というカビの一種が、手足以外に感染した病気です。円形ないし楕円形で、赤くカサカサし、かゆみを伴います。大きくなると、真ん中は自然に治る傾向があり、輪のような形(環状)となって、少し盛り上がります。

 

原因

「たむし」という俗称は、日本人の多くが農業に従事していた時代に、水田の仕事をする季節に悪化することから付けられたようです。皮膚のどの場所にもできるのですが、カビは温かく湿った環境を好むため、お尻や股(また)、わきの下などに多い傾向があります。ご自分やご家族等の水虫爪水虫も)がうつる場合のほか、イヌやネコに寄生した白癬菌が、ペットに触る顔や腕などうつることもあります。他のクリニックでウサギアレルギーとして治療を受けていた方が、この病気だったこともありますので、ご注意ください。スポーツ、特に身体接触の多い格闘技の選手の間で、集団感染する例もあります。

診断

皮膚に白癬菌がいることを確認して診断します。こする等の方法で皮膚の一部をとり、顕微鏡を使って検査します。

治療

抗真菌薬を塗ることで治療します。水虫に比べて早くきれいになるのですが、2か月くらいは治療しないと再発することがあります。範囲が広く治りが悪い場合のほか、かみの毛や髭の生えた場所では、飲み薬が必要になります。

日常生活の注意

ご自分や家族の方に水虫がある場合、そこから白癬菌がうつらないように、しっかり治療することが大切です。皮膚に白癬菌がついても、うつるには1日くらいの時間が必要です。1日1回は、入浴やシャワーなどで皮膚を洗い流しましょう。ただし、石けんやアルコールなどの消毒剤で白癬菌を無くすことはできません。まわりの方が水虫を持っている可能性がある場合、同じタオルを一緒に使うのは避けた方が良いでしょう。

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