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厚い爪

爪が厚くなって、ふつうの爪切りでは切るのが難しくなることがあります。シニアの方の、特に足の親指に多いものです。爪水虫では爪が厚くなる場合が多いのですが、水虫がなくても厚くなることがあります。肥厚爪、爪甲鈎彎症(そうこうこうわんしょう)と呼ばれる状態です。

爪甲鈎彎症

ケガなどで爪が取れたり、極端な深爪をしたりすることが原因となります。歩いたり走ったりする際に、足の親指には下から上に向かって強い力が加わるのですが、爪がこの力を受け止める働きをしています。爪が無くなると、親指の先端近くの骨や皮下組織が上に押されて盛り上がってきます。爪は根もとで作られ、先端に向かって伸びていくのですが、指の先端近くが盛り上がっていると、その部分から先には伸びることができず、厚い爪(肥厚爪)になります。さらにひどくなると、厚い爪がヤギの角のように上後方に伸びるようになります(爪甲鈎彎症)。痛みなどは軽いことが多いのですが、爪が切れない、靴を履きにくいなどの理由で受診される場合があります。また、乾癬掌蹠膿疱症などでも、爪が変形したり厚くなったりすることがあります。

治療

根本的な治療は、爪床形成術という骨の一部を削る手術なのですが、手術後も長いあいだ足の指に力が加わらないような生活を続ける必要があります。特にシニアの場合、手術を希望しない方が大半です。お困りの方は、受診して頂ければ、特殊な器具を使って爪を短く薄くし、生活に支障が無いようにいたします。

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