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円形脱毛症

症状

名前のとおり、主にかみの毛が、お金のコインのように丸い形で抜ける病気です。大きさはさまざまで、何個もできる場合もあります。年齢や性別にかかわらず生じますが、比較的若い方に多い傾向があります。毛が抜ける以外には症状の無い方が多いのですが、特に抜け初めに、かゆみや違和感などを感じることもあります。少数ながら頭全体の毛が抜けてしまう方もいるので、注意が必要です。

原因

以前はストレスが原因との考え方が強かったのですが、実際にはストレスと関係なく発症する方が多いようです。現在では、円形脱毛症は「自己免疫反応」により生じるとする考え方が主になっています。自己免疫反応とは、ほんらいウイルスやばい菌などの外敵と戦うためにおきる免疫反応が、何らかの原因で自分の体に対して生じてしまうものです。毛穴(毛包 もうほう)の奥には、毛を作る部分(毛根 もうこん)があります。その部分に対して自己免疫反応が起こるため、毛が抜けてしまいます。なぜこのような反応がおきてしまうのかは、残念ながらよく分かっていません。

生活上の注意

入浴やシャンプーなどは、これまで通りで結構です。毛が抜けるのを心配してシャンプーを控える方がいますが、洗わないからといって抜け毛が減るわけではありません。また、強いブラッシングやマッサージ、叩くなどのことも、効果はありません。頭皮を清潔に保ち、強い刺激を避けてください。こんぶなどの食材も、円形脱毛症に対する効果は認められていません。症状がひどい時は、パーマや毛染めなどを避けた方がよいでしょう。

治療

治療は一般的に、頭皮の血行を良くする外用剤(ぬり薬)や、自己免疫反応による炎症をおさえるステロイド外用薬で行います。のみ薬としては、抗アレルギー剤や血行を良くする薬などがあります。軽快するには、ふつう3~6か月以上かかります。特殊な紫外線を照射する治療も有効ですが、週に1回程度の通院が必要となります。脱毛した部分にステロイドを注射する方法もありますが、副作用の問題があり、脱毛範囲が広い方やお子さんに対してはお勧めできません。脱毛の進行が早く、頭全体の毛が抜けてしまう可能性がある方は、大学病院皮膚科の脱毛専門外来をご紹介します。いちど治っても、何かのきっかけでまた症状がでてしまうこともある病気です。

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