よだれかぶれ
「よだれかぶれ」は、主に赤ちゃんの口の周りにできる湿疹です。皮膚が赤くカサカサし、悪化するとジュクジュクしてきます。痒みがあるので、ママの服で顔をこすったりします。
原因
「よだれ」は唾液が口から出てきたものですが、生後2~3か月ころからみられ、離乳の始まる5か月後ころから増えてきます。唾液は固形物を食べる月齢になると増えるのですが、唾液を飲み込んだり口を閉じたりすることがまだ上手くできないので、「よだれ」が増えることになります。
唾液は消化液なので、刺激性があります。「よだれかぶれ」は顔のほか、よだれかけ(スタイ)が触れる首や、しゃぶる指などにも生じます。口の周りでは、食べ物や飲み物による汚れ、「よだれ」を拭き取る際の摩擦なども悪化要因となります。
治療
赤ちゃんの特に顔は、皮膚が薄く刺激に弱いのですが、薬がよく効く場所でもあります。「よだれかぶれ」は、ステロイドなどの外用剤を適切に使うと、短期間で治ることが多い病気です。
生活上の注意
「よだれ」は1歳になる頃まで続き、手づかみで食べるようになると食べこぼしも多くなるので、予防が重要です。口の周りに付いた「よだれ」や食べこぼしを拭き取る際は、ゴシゴシこすらず、力を入れずにやさしく拭くことを心がけてください。軽く濡らした柔らかい布を使って、押さえるように拭いても良いでしょう。その後にワセリンなどを塗ってあげると、「よだれ」をはじいてくれます。入浴の際は、よく泡立てた石けんで優しくていねいに洗うことで汚れなどを落とし、ぬるま湯でしっかり流すようにしましょう。